「至極」の一言に尽きる、黄金色の帰り道。

還暦を迎え、2026年の新緑をクロスバイクと共に駆け抜けているいのたかです。

修理から戻ってきた相棒との久しぶりの遠出。
川沿いのコースを抜け、
私は引き寄せられるように元宇品の海岸線へと足を延ばしました。

目の前に広がる、瀬戸内の穏やかな海。

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夕暮れ時にキラキラと輝く波と、頬をなでる優しい潮風。
ペダルを漕ぐ足の重ささえも、この圧倒的な開放感の前では、
心地よいリズムに変わっていきます。


消えた遊園地、そして「象」の記憶。

この場所を走っていると、ふと子供の頃の記憶が蘇ります。
かつてここには遊園地のような場所があり、
たしか「象」がいたはず……。しかもよぼよぼ?
何度もここに連れてきてくれた父の背中。

社会に出てから、がむしゃらに36年。
父の母校の葉桜を見上げた時もそうでしたが、
還暦を過ぎた今、こうして父との思い出の地に自分の力(自転車!)で
立っていることに、不思議な感慨を覚えます。

かつて象がいたあの場所は景色を変えましたが、
私の中に流れる「父からもらった好奇心」は、今も現役のままです。


「今、この瞬間」が最高のご褒美。

最近は腰痛に苦しみ、鍼灸師さんにメンテナンスをお願いしながらの「手探り」の日々。
でも、予定を詰め込みすぎない「余裕」を持ったおかげで、
こうして夕暮れの海岸線とじっくり向き合うことができました。


この「何もない海」を眺めながら走る時間は、何よりの心の贅沢です。


還暦上等! 思い出をガソリンにして、明日へ。

宇品の躑躅(つつじ)が夕日に染まる中、私はゆっくりと家路につきました。
ふくらはぎは相変わらずパンパンですが(笑)、心は驚くほど軽やかです。

さて、次はどこへ「探検」に向かおうか。


皆さんの「子供の頃に連れて行ってもらった、忘れられない場所」、どこですか?


還暦上等!
大切な記憶を胸に、明日も颯爽と駆け抜けます!