切り絵のなかの住人になる、特別な夜。

還暦を迎え、2026年の夜をドラマチックに泳ぎ切っているいのたかです。
地中海料理での「マテ貝」に酔いしれ、和の逸品に「はんなり」と心を整えた後、
私は連れのカリスマ料理人と、ある「聖域」へと足を踏み入れました。


そこは、故・成田一徹さんの切り絵から抜け出してきたかのような、
見事なオーセンティックBAR

重厚なカウンターに落ちる照明の影、磨き上げられたグラスの輝き。
一歩足を踏み入れるだけで、背筋がすっと伸びるような感覚。

店主とは長年の付き合いですが
いままで数多のカウンターに座ってきましたが、これほどまでに「完成された」空気感は、楚々て心地いい感覚はそう出会えるものではありません。


「つかず離れず」という、プロの極致。

カウンターの向こうに立つのは、
もはや「熟練」という言葉さえ控えめに感じるほどのベテランマスター。

客との距離が、近すぎず、遠すぎず。
こちらのテンションを敏感に察しながらも、決して立ち入りすぎない絶妙な立ち位置をキープする。


組織のマネジメントや110周年のプロジェクトに挑んでいる私にとっても、
この「さりげない気遣い」と「プロの所作」は、何よりの刺激になります。

こうした「人」にしか出せない心地よさこそが、
老舗の看板を支えるのだと再確認させられました。


究極の「一滴」が、最後の一押し。

今夜の主役は、「究極のマティーニ」

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これを、どうしても連れに飲んでほしかった。

鋭く、冷たく、それでいて包み込むような芳醇な香り。
今回もショットで頂くその一杯は、喉を通るたびに私たちのテンションをさらに高いところへと押し上げます。


「……旨い。」

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感嘆の声を漏らし、マティーニの余韻に浸る。
心地よさはMAX、テンションもMAX。
しかし、同時に理性のバッテリーは、この至福の「一滴」によって最後の一押しを受け、
いよいよゼロに近づいていました。


還暦上等! いざ、最後の戦場へ。

この最高に贅沢な締めの一杯を飲み干しました。

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次に向かうのは、アイリッシュの調べが待つ「ケルティック」。


「よし、行こうか!」


勢いだけで立ち上がったこの時の私が、のちに「撃沈」という伝説を作ることを、
マスターはあの絶妙な距離感で、静かに見守ってくれていたのかもしれません(笑)。


皆さんも、そこに座るだけで「自分の格が上がった」と感じるBAR、ありますか?


還暦上等!
究極の味を魂に刻んで、明日も颯爽と駆け抜けます!